網野神社
令和6年度 愛宕神社例祭
私たちの生活になくてはならない火へ感謝を捧げ、
地域の防火・防災を祈願する神事
とき 7月24日(水)午後6時斎行
ところ 網野神社境内社 愛宕神社
6時の例祭に続き、網野神社の拝殿で神賑行事(かみにぎわいぎょうじ)です
午後6時30分頃
○網野神楽保存会による御神楽奉納
午後6時50分頃
○網野太鼓による太鼓奉納演奏
午後7時頃
○準備が整い次第、マンドリ神事を開始
(麦わらを束ねたものに火を点けて頭上で円を描くように振り回す神事)
午後7時40分頃
○奉納行事終了
出店予定:住吉区名物鉄板焼きそば・フランクフルト・ビール・ジュースなど
当日の天候や都合により、時刻や内容に変更することがあります。
お車でのご来社はご遠慮ください
あたごさんを迎える前に、知っておきたい愛宕神社の神さまのお話 |
我が国の神話には、「はるかむかしの神の時代、いざなぎさま、いざなみさま、という夫婦の神さまが、お二人で力を合わせて日本の国土(日本列島)をお生みになった後、海の神や山の神や衣食住に関する神々を次々にお生みになられた」ことが描かれています。 神々をお生みになられる中で、いざなぎさまといざなみさまは生活する上でどうしても火は必要だろうとお考えになり、火の神をお生みになりました。 この火の神が愛宕神社の御祭神である火産霊神(ほむすびのかみ)です。[またの名を軻遇突智神(かぐつちのかみ)、火之夜藝速男神(ひのやぎはやおのかみ)とも火之R毘古神(ひのかがびこのかみ)とも申し上げます。] また、火産霊神は、火の玉のように熱くて、とびきり強い男の子でした。 母神であるいざなみさまは、火産霊神をお生みになる際、大やけどを負われ、それがもとで黄泉(よみ)の国へと旅立たれました。 この火の神の誕生にまつわる物語には、「火は人間の生活にはなくてはならないものであるものの、 その取扱いには用心せねば生命や財産を失うこともある」という神々からの警告も含まれているのかもしれません。 網野神社の境内にお祀りされている愛宕神社は、江戸時代に京都市右京区に鎮座する愛宕神社の総本宮より御神霊をお招きしたものと考えられており、氏子地域が良く見渡せるようにと高台に祀られ、日々、火による災いが起こらぬようにと私たちの暮らしを見守っておられます。 |
あたごさんを迎えるまでに ちょっと余談[あみのじんじゃ通信256号より(令和6年6月25日発行)] |
愛宕神社例祭では、麦わらを束ねてマンドリを作り、これに火を点け、頭上で振り回す「マンドリ神事」が執り行われます。このマンドリを作る上で麦は欠かせません。 | しかし、近年は麦を作る農家が少なくなり、麦の入手が困難になっています。そのためマンドリ用の麦はマンドリ保存会に育ててもらっています。 | 昨年秋に種をまき、寒い冬を経て150pを超える高さに成長した麦は5月18日にマンドリ保存会の手により丁寧に刈り取り、稲木に掛けられました。 |
愛宕山は愛宕山防災広場として整備を継続しています[あみのじんじゃ通信256号より(令和6年6月25日発行)] |
愛宕神社の鎮座する愛宕山は平成25年3月から整備を開始し、昨年には京丹後市の津波の緊急避難場所の指定を受けました。 |
これを受け、今月には愛宕山への登り口3カ所に避難誘導の看板が設置されました。 | また、これまで山頂にはいくつもの古い切り株があり、これらは整備の妨げとなっておりましたが、重機を用いて切り株の除去作業も行いました。愛宕山は防災広場として環境が整いつつあります。今年の愛宕祭では、山頂でもマンドリを回すべく準備をしています。 |
マンドリは奉納される方が自らの手でお作りになります[あみのじんじゃ通信257号より(令和6年7月10日発行)] |
マンドリ奉納者はマンドリ保存会の指導のもと、自身の手で麦わらを束ねて結わえ、マンドリを作ります。(写真は令和5年7月15日撮影) | マンドリが完成すれば、回し方も練習します。当日はマンドリに火が点けますから、念には念を入れて、安全にかつ美しく回せるように心がけます。(写真は令和5年7月15日撮影) | 今年も幅広い年代の方にマンドリの奉納をお世話になります。お楽しみに。(写真は令和5年7月15日撮影) |